2000.12.14
RESPECT
よくテレビ番組なんかで彼氏がサーフィンをやってると、紹介する時にまるで人種が違うかのように必ず彼氏の前に(サーファーの)がつく。確かにサーフィンにはやってるものにしかわからない特別なものがあり、独特の生活スタイルがあるのでそんな風に特別な人種扱いされてしまってもおかしくないのかもしれないが、まわりがサーファーを特別視することが社会的な立場を肩身の狭い気持ちにさせてしまってるような気がしてならない。私も時々一般社会なんて言葉を使ってサーファーであることを強調してしまうような時もあるけど、サーファーであることを意識すればするほど仕事や家庭との両立が難しくなるような気分になる。でも、実際はどうだろう。まわりの持つイメージに悩まされているだけであって、家庭がうまくいってないわけではないし、仕事もサーフィンを続けていることによって活かされてることが多いような気もする。
ずいぶん前になるが、かなり御年輩のプロサーファーがなんかの番組で「サーファーは仕事しちゃ駄目だよ!」なんて言っていたことがある。サーファーが聞けばかっこいい台詞だと思うかもしれないが、そうじゃない人はどう感じるんだろう?単純にサーフィンをしない人にそんなイメージが残ってしまえばいい迷惑である。でもそのプロだってそうは言ったがめしを食ったりボードを買ったりと最低限のお金は必要なはずである。おそらくサーファーは波乗りをやっていくのにいかに好都合であるかということだけを考えで仕事を単なる手段として選ぶべきであるってことが言いたかったんだと思うが、それも確かに大事である。好きなことをするためにいろんなものを犠牲にしてきた気持ちがそういう言葉になったんだと思うし、そのぐらいの気持ちでやらないとうまくなれない。でも、そんな意識が強くなりすぎるからサーファーは一般社会から外れたもののように思われてしまいがちなのではないであろうか。いろんなものを犠牲にして自分の楽しみだけを考えるというのも勇気のいることだし、サーフィンだけに集中して頑張るという姿勢も確かに尊敬出来る。ただ、大事なことを忘れてはいけない。その単なる手段かも知れない仕事は会社を経営する人や企業戦士がいてくれるから出来るってことを、顧客がいるから出来るってことを・・・・・・・もちろんサーファー以外の人も殆どが単なる手段だとしか思ってないかもしれないけど、サーファーという人種のような扱いで世間が見てるからやっかいである。サーフィンの為だけを考えて行動してるようなことを誇らしげ言うのも確かにかっこいいとは思うが、サーフィンをする環境を整えることは自分だけで出来るものでない。環境をつくってくれたすべてのものに感謝することを忘れてはならない。私はそういう謙虚さが見えるサーファーを尊敬したいし、そういう気持ちのサーファーが増えればもっとサーファーという存在が世間から認めてもらえるようになるんではないだろうか?
2000.12.19
世間が認めたら・・
自分で書いておいてって感じだけど、RESPECTを書いてから世間がサーファーという存在を認めることによって懸念されることが浮かんできてしまった。私のように仕事や家庭との両立ということを目標にした立場だけから考えれば認めてもらうことによって助かる部分はあるかもしれない。でも、世間や企業が今以上にサーフィンというものを認めようになれば、当然コンペティションにもたくさんのスポンサーがつくようになる。そしてサーフィン大会などのテレビ番組も増えるだろうから、サーフボードやウエットなんかにもいろんな一般企業が広告媒体として使うようになるだろう。そうなればプロサーファーの収入はどんどんあがる。現状ではプロサーファーといっても賞金やスポンサー料だけで食べていけるような人はごく一部だしプロにとっては有り難い話しなのかもしれないが、お金には純粋に海そして波乗りが好きなだけである気持ちを一瞬で変えてしまうパワーがあるような気がする。純粋な気持ちのままで収入が増えるならいいけど、おそらくコンペティションで勝つことばかりに意識がいってしまうだろうし、技術ばかりを争い、楽しむという感覚はどんどん薄れていってしまうような気がする。そんなことになってしまえば私のようなコンペティターでもビッグウェーバーでもない、ただ好きなだけのへたくそは両立どころか海での居場所がどんどんなくなってしまうだけではないか!それに「サーフィンはじめたきっかけは?」なんて聞いた時に「チャンピオンになってお金が欲しかったからです」なんて奴も出てくるかもしれない。あ〜そんなのはいやだ!おちゃらけ派が黙ってないぞ〜!
でも心配しなくてもサーファーという存在がそんなことになるほど世間から認めてもらえるようなことはないだろうな・・・・・